映画は単に人を楽しませるエンターテインメント分野にとどまらず、時代の印象的な様々なシーンを映し出してきました。フィルムは我々の文化、歴史、我々自身を写し出してきたとも言えます。こうした芸術的手法の背景には、魅力的で説得力のある映像を伝えるために必要な技術があります。ARRIの創立者、アウグスト・アーノルドとローベルト・リヒターは、暗い映画館で光と影によって映し出される映像の魔力に畏敬の念を覚え、この新たな芸術に心を動かされました。学生時代にはすでに映画を製作し、後に業界を一変する精密工業機器の設計・製造者となるに至ったのです。
今日ARRIグループは、映画用カメラ、照明機器、ラボプロダクツの世界で冠たるメーカーとなっています。ドイツのミュンヘンに本社を置き、ARRIグループの支社をアメリカ、イギリス、オーストリア、イタリア、カナダ、オーストラリアに置くとともに、40社以上の代理店のネットワークを擁し、ARRIは全世界に向けてプロフェッショナルなサービスの提供と高品位な製品を販売しています。
また、ARRIグループにはヨーロッパ全域とアメリカをカバーする直営のレンタル会社ARRI RENTALがあり、映画カメラ、照明機器、グリップなどをレンタル提供しています。加えて各国にレンタルの協力会社があり、そうした国際的ネットワークにより、広範囲にわたる最新・高品質レンタル機材の提供や、高い経験値と専門性に長けたスタッフのサポート、バックアップサービスをユーザーはいつでもどこでも受けることが可能です。
ARRIのビジネスは製品開発や製造、販売にとどまらず、作品の制作全般にまでそのユーザーサービスを拡げており、ARRI Film&TVは国内外の劇場映画、TV番組、CM制作で定評があります。完全なポストプロ・ワークフローを提供可能な体制が整っており、ラボサービスから映像・音声ポストプロサービスまでのすべてにおいて対応可能です。ARRIが手掛ける全てのビジネスは相互に密接な関係を持ち、「脚本からスクリーンまで」の制作過程に関わるすべてを1社で提供することができるのです。
映像クリエーターの想像力は、利用出来るツールの性能と技術の限界によってのみ制限されることをARRIは認識しています。そのためARRIはクリエーターのビジョンを実現するために必要とされるものを提供できるよう努力し続けて来ました。大切なことは、ARRIが過去の業績を振り返ることなく、常に未来を見据えて前進することであり、クリエーターが想像力を解き放ちその創造性を自在にコントロールできる最高のツールを提供することです。