1890年にアメリカのエジソンがキネトスコープを発明し、1895年にはフランスのリュミエール兄弟がシネマトグラフを発明しています。ロール状のフィルムを使って動画を見せることでは両者とも同じなのですが、エジソンのキネトスコープはのぞき窓型(1人でしか鑑賞できない)スタイルだったのに対して、リュミエール兄弟のシネマトグラフは、現在の映画館と同じくスクリーンに映像を投影して、一度に多くの人々が鑑賞できるスタイルでした。そのため映画の発明はリュミエール兄弟と言われています。この当時から映画用のフィルムの形はほとんど変わっていません。現在でも撮影からアーカイブまで、さまざまな用途に使用されているのがフィルムというメディアです。