撮影時のコマ数は、24コマ/秒(近年のハイフレームレート作品は別として)ですので、上映用のフィルムあるいはデータ上には、24コマ/秒の映像しかありません。ですが、これをそのまま24コマ/秒で上映すると人間の目はチラツキを感じてしまい大変見づらいものとなってしまいます。そのために映画館での上映時には1コマを2回づつ映写し、24コマ×2回映写=48コマ/秒で上映しています。人間の目がチラツキを感じなくなる限界が50Hzと言われており、映画のトーキー化にともなって生まれた24コマ/秒とチラツキを少なくするための工夫の24コマ×2回映写=48コマ/秒は、偶然にもそこに近い周波数であり映画独特の映像を生み出すものとなっています。最近のデジタル上映では、プロジェクターによっては24×3=72コマ/秒などの上映もあります