LEDライト
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"Orbiter" すべてが新しいLEDライト
Orbiterは、これまでにない新しい技術が多数搭載された、すべてが新しいLEDライトです。まるでカメラのレンズのように光学系を交換することができる「クイックライティングマウント QLM」、ARRI独自の素子構成で高輝度かつ高演色性を実現する「ライトエンジン SPECTRA」、進化したライトの機能をさらに便利に使うための「ライティングオペレーションシステム LiOS」など、さまざまな技術がOrbiterを構成しています。
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クイックライティングマウント QLM
Orbiter前面に備わったまるでカメラのレンズマウントのようなインターフェースがQLM(Quick Lighting Mount:クイックライティングマウント)です。Orbiterは複数の光学系を交換することで、1つのライトで多種多様な光を作り出すことができます。光学系はまるでカメラにレンズを脱着するように、素早く簡単に交換することができます。
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オープンフェイス光学系
高輝度で指向性が強い、直線的な光を照射します。比較的離れた場所からのライティングに適しています。照射角15°、30°、60°の3種類が用意されています。
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ビーム光学系
集光することで強力な平行光線をつくり出す光学系です。その中心照度は10mの距離で約9,000lxと、ARRIのDaylight M-Series M18に匹敵します。マニュアルでホットスポットを調整する機能により、ハードエッジからソフトエッジまでさまざまな光に対応します。
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プロジェクション光学系
カッターライトやエリスポットライトとして使用可能な汎用性の高い光学系です。鮮明な光を正確に投影することが可能な25°と35°の2タイプをラインナップ。ゴボフィルタスロット、アイリススロットを搭載。4枚のブレードで精密なシャッターカットを実現。色収差を抑制した均一な光をつくりだします。信頼性の高い高精度モーターを内蔵し、電動でピント調整が可能。Orbiterのコントロールパネルはもちろん、DMX/RDMやIPベース(ArtNet / sACN)での遠隔操作が可能です。
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ドーム光学系
広範囲に柔らかい光をつくり出したい場合に最適なファブリックドームです。ドーム直径0.25m、0.5m、0.9mの3種類が用意されています。
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各種ライトバンク
CHIMERAやDoPChoise製のライトバンクを直接装着することができます。
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Orbiter フレネルレンズユニット 15-65°
絞りからバラしまでフレネルレンズならではの特性を発揮する口径285mmの光学系です。15~65°の照射範囲は、Orbiterのコントロールパネルでの操作だけでなく、DMX/RDMやIPベース(ArtNetまたはsACN)による遠隔操作が可能です。バックライト付のディスプレイ、ステータスLEDを搭載し、さらに高精度なエンコーダにより照射角度やステータスをメタデータとして出力できます。4枚または8枚バーンドアなどのARRIアクセサリーを使用可能です。
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Orbiter ドッキングリング
サードパーティ製の光学系が使用可能なアダプターです。耐荷重量7.9 kgで、光学系を熱から守る空冷ファンも備えています。
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Orbiter ドーム ミニ
小さな半透明のプラスチック製光学系です。手軽にやわらかな光をつくり出すことが可能です。
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Orbiter グラスカバー
灯体の全出力の光が得られる光学系です。色温度や色調に影響を与えない半透明ガラスを搭載し、照射角80°のにじみのない影が得られます。保護キャップとしても使えるので、灯体に装着したまま収納できます。
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Orbiter バグ オー ライト
Licht-Technik製の全長200cmの空気注入型ソフトボックスです。15°オープンフェース光学系に装着します。
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QLMマウントには電気接点が設けられているため、Orbiterは装着された光学系を自動的に認識し、必要であれば接点から48Vの電力を供給します。また将来、より大きな電力を必要とするアクセサリーにも対応できるよう、灯体前面に電源出力用のLEMOコネクターが用意されています。QLMマウントの自由度の高い設計により、光学系やアクセサリーのラインナップが増えれば増えるほど、Orbiterの可能性は広がります。
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ライトエンジン SPECTRA
ARRIはOrbiter にむけて、新しいLEDライトエンジンSPECTRA(スペクトラ)を開発しました。最先端のLED素子を独自の配列で並べることで、まるでHMIのように明るく、かつ高い色再現性を実現しています。
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SPECTRAは、レッド、グリーン、ブルー、アンバー、シアン、ライムの6色の素子で構成され、従来のライトエンジンより15%も広い範囲の色(REC2020の90%)をつくり出すことができます。色温度は2,000〜20,000Kで調整でき、CRI(Ra):99、TLCI:95という高い演色性を実現しています。SPECTRAによって、Orbiterはより多くの色を、より高輝度で、より美しく創り出すことが可能です。
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ライティングオペレーションシステム LiOS
進化したライトエンジンの性能を引き出すためには、優秀な基幹ソフトウェア(OS)が必要です。ARRI は、OrbiterのOSとして”ライティングオペレーションシステム LiOS(ライオス)”を開発しました。LiOSは、SkyPanelで実績のあるさまざまな機能が利用可能なほか、画期的な新機能が数多く盛り込まれています。
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Orbiterは、SkyPanelの4倍の速度のプロセッサーと125倍のメモリを搭載しており、将来のソフトウェアアップデートによりさまざまな新機能が搭載されるポテンシャルがあります。
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Orbiterは、現場で求められる光をより簡単に、より自由に出力できるよう、8つのカラーモードを搭載しています。
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Color Mode CCT 色温度曲線にもとづいて発光 HSI 色相、彩度、明るさを調整してさまざまな色をつくる RGBACL ≪従来のRGBWモードから大きく進化≫
レッド、グリーン、ブルー、アンバー、シアン、ライムの6色を発光強度を調整してさまざまな光をつくるGel Selection ロスコやリーのゼラチンフィルターをシミュレート X,Y Coordinates 色座標値を入力して、出力する光を正確に指定 Source Matching ナトリウム灯やサイリウムなど、さまざまな光源の色を再現 Effect ろうそくの火のゆらめきや、雷の稲妻などの発光パターンを再現 Color Sensor Mode ≪Orbiter独自の新機能≫
灯体後部にある白い半球状のカラーメーターで周辺光源を測定し、同じ色の光を出力
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さらに、Orbiterは複数のオペレーショナルモードを選択することができます。色再現性を優先するのか、光量を優先するのかなど、その現場において求められるセッティングに最適化することができます。その他にも、Orbiterはカスタマイズした色や照明効果を240種類以上お気に入り登録することもできるなど、従来製品にはない新しい機能が多数盛り込まれています。
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Operational Mode High Color Rendering Mode 色再現性を最大限発揮するモード High Output Mode 出力を20%増加させるモード Low Noise Mode 同録時にファンノイズを抑えるためのモード
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カラーセンサーモード
Orbiterの新しいカラーセンサーモードを使うと、Orbiterは環境光を読み取り、それを正確に再現することができます。Continuous(連続)とMomentary(瞬間)の2つの測定タイプがあり、ボタンを押すだけで周囲の環境光を測ることができるほか、自動で光を調整することもできるため、光の状態が変化しつづけているような現場に最適です。
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さらに現場で求められる機能を搭載
調光性能
Orbiterの光量は、ゼロまでスムーズに調整することができます。色の変化やジャンピングの発生をさまざまな調光技術の併用により抑えています。
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電源
Orbiterには直接AC電源を接続できるほか、48Vバッテリー用のXLR3Pコネクターが備わっています。
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取り外し可能なコントロールパネル
Orbiterのコントロールパネルは、4インチのフルカラーディスプレイに、クイックナビゲーションボタン、動作センサーを備えており、直感的なGUIで簡単に操作することができます。シンプルなメニュー構造とデザインにより、光の色を変更するなどの基本的な操作はもちろん、細かなメニュー項目でも簡単に見つけることができます。さらに、このコントロールパネルは取り外しが可能。5mまたは15mのケーブルでOrbiterを遠隔制御することができます。
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充実の通信コネクター
Orbiterの背面には、さまざまな外部通信用のインターフェースが備わっています。ファームウェアのアップデートから、灯体を制御するための通信コネクターや無線モジュールまで、現在業界でスタンダードとなっている規格はもちろん、将来主流となるであろう規格にも対応しています。
SD Card 将来の新しいソフトウェアの追加やファームウェアのアップデートが可能 USB-C OrbiterとPCを接続して遠隔でサービス作業が可能 USB-A 1.5Aと0.5Aの異なる出力電圧
USBメモリ経由でのLiOSのアップデート、サードパーティ製のWiーFi USBドングル等へ拡張可能5-Pin XLR DMX用ポート
DMX/RDM規格での遠隔制御が可能EtherCON デイジーチェーン接続でArt-Net4、sACN、TCP/IP経由で遠隔制御が可能 Camera Sync Syncポート経由でOrbiterとカメラを同期し、カメラの各フレームに合わせた最適な光を出力することが可能 Wireless LumenRadio社のCRMXコンポーネントを内蔵
ワイヤレスDMXでの通信が可能 -
多数のセンサーを搭載
Orbiterには、現場での運用効率を向上させるためのセンサーや、ポストプロダクションに有用なデータを入手するためのセンサーが備わっています。
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カラーセンサー
カラーセンサーモードで使用するOrbiterの光を周辺環境光と一致させるためのセンサーです。
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3軸加速度センサー
Orbiterのパン、ティルト、ロールの情報をメタデータとして保存するためのセンサーです。特殊効果向けのデータとして活用できます。
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磁力計
Orbiterが向いていた方向を記録するためのセンサーです。加速度センサーのデータと併せて使用されます。
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周辺光量センサー
Orbiter周辺の明るさを感知し、コントロールパネルのディスプレイの輝度を自動で調整します。
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熱センサー
ヒートシンク内の温度を測定し、LEDと電気系の状態を常にチェックします。
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幅広いアプリケーションで活躍するOrbiter
Orbiterは、その多様な光学系と機能により、さまざまなアプリケーションで使用することができます。映画やテレビ番組制作、放送、劇場、ライブエンターテイメント、さらには写真の撮影に至るまで、Orbiterの活躍する分野は広がります。
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映画
Orbiterは、明るく直線的な光も柔らかな光も光学系を替えることで短時間にセッティングすることができます。シーンの切り替えに時間をかけることができない昨今の忙しい映画の撮影現場に最適です。
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劇場
Orbiterは、プロジェクション光学系を用いることで高出力のエリスポットライトとして使用することができます。さまざまな色の光を作り出せるため、劇場やライブ会場の演出にも効果的です。
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放送局
さまざまな方式で遠隔制御が可能なOrbiterは、放送局の天井常設ライトとして最適です。また、フロアライトとして設置しておけば、光学系を駆使して多用途に使える照明として活躍します。
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写真スタジオ
定常光のニーズが高まっている写真撮影においてもOrbiterは最適な照明です。SkyPanelで定評のある多くの機能を搭載し、被写体を直接照らす場合でも、バウンスする場合でも、その両方で高品質な光を作りだします。
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光学系 交換式光学系 開口径 45mm ビーム角 80°(光学系なし、Half Peak Angle) 重量 マニュアルタイプ:約15kg
ポールオペレーションタイプ:約16kgスピゴットダボ 28mmオス 入力電圧 100-260V 50-60Hz 消費電力 400W 最大500W バッテリーコネクター XLR3P(ピン1:マイナス、ピン2:プラス) バッテリーDC入力 48V 色温度モード 2,000K~20,000Kでの連続可変 カラーモード CCT
HSI
RGBACL
Gel Selection
X/Y Coordinates
Source Matching
Effect
Color Sensor Mode色温度許容誤差 3.200~5.600K:±100K、±1/8 グリーン-マゼンタ 演色性 CRI平均>98
TLCI平均>95
TM-30平均>94グリーンマゼンタ調整機能 無段階調整が可能(フルマイナスグリーンからフルプラスグリーンまで) 調光 スムーズな0~100%の連続調光 制御系 取外式コントロールパネル
5ピンDMX インおよびスルー
イーサネット インおよびスルー
USB-Aポート×2
USB-Cポート
SDカードスロット
Sync入力
LumenRadio CRMX(DMX&RDM)
リモートデバイスマネジメント(RDM) フルE1.20 RDMを標準実装筐体色 ブルー/シルバー
ブラック動作環境温度 -20~+45ºC IP等級 未発表 概算LED寿命 50,000時間 寿命後の推定色変化(CCT) ±5%
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