スーパー35mmフォーマットカメラ
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アレクサ35ライブは、映画撮影で定評のあるARRIならではのルック、自由な映像表現をもたらす広いダイナミックレンジと豊かな色再現性をライブプロダクションでも効果的に発揮できるよう開発されたマルチカメラシステムです。
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アレクサ35ライブは、4KネイティブのALEXA 35 Liveカメラ、ライブプロダクションシステムLPS-1(ファイバーカメラアダプターとファイバーベースステーション)、Skaarhoj(スカホイ)製RCPコントローラー、カメラサポートやタリーなどの専用アクセサリー類で構成されます。
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美しく印象的な映像を時間をかけずに直感的に表現できる。これは、ARRIデジタルカメラの大きな特長と言えます。アレクサ35ライブは、この特長をライブプロダクションでも利用できるよう、さまざまなパラメータをリアルタイムにコントロールできるよう設計されています。カメラには 「ARRIルックライブラリー」が内蔵されており、87パターンのシネマティックルックを3段階の強度で適用できます。また、アレクサ35ライブ向けに開発された数種類の「マルチカムルック」も搭載されており、スタジオ、コンサート、スポーツなどのさまざまなシーンに臨機応変に対応できます。
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アレクサ35ライブは、ARRIカメラならではの広いダイナミックレンジと豊かな色再現性を備えています。明暗差の激しいコンサートでも舞台上のハイライトから暗い観客までディテールを保ちやすくなるほか、明るく彩度の高い赤や青などの照明も色飽和しにくくなります。
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スキントーンの美しさもARRIカメラの特長です。アレクサ35ライブは、やわらかなトーンで生き生きとした肌の質感を表現することができます。
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ライブプロダクションシステムLPS-1は、カメラの後方にドッキングするファイバーカメラアダプターとファイバーベースステーション(いわゆるCCU)で構成されています。一般的なハイブリッドファイバーケーブルで接続すれば、最大2kmの距離を電源と非圧縮4K映像の両方を伝送できます。より長距離での伝送が必要な場合は、タクティカルファイバーケーブルを用いることで、最大10kmの伝送が可能です。さらに追加ファイバートンネルとイーサネットトンネルも装備され、映像、音声、制御信号などの伝送に利用可能です。
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ファイバーカメラアダプターは、カメラ本体の後方部にプレート1枚を介して素早く簡単に取り付けることができます。装着後は扱いやすい一体感のあるフォルムとなります。
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ファイバーカメラアダプターの背面には、SMPTE 311ファイバーコネクター(LEMO)、2チャンネルのインカム入力、2つの独立操作が可能な4x RETURN入力、GPIO、TRACKER、LINE/AES出力、+48Vファンタム付きのAES、LINE、MICレベル入力など、業界標準のインターフェースを備えています。
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ファイバーベースステーションは、カメラから伝送されてきた映像を、HDやUHD、プログレッシブまたはインターレースなどさまざまなフォーマットにコンバートして出力することができます。ホットスワップが可能な2系統の電源入力(100V対応)と、将来の運用を見据えたSMPTE 2110 IP接続ポートを搭載しています。
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SMPTE 311ハイブリッドファイバーケーブルは、最大2km間で、カメラおよびオンボードモニターなどの12V/24Vアクセサリーに最大400Wの電力を供給することができます。 また、非圧縮4K映像を伝送可能です。
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アレクサ35ライブを制御する、リモートコントロールパネル(RCP)は、Skaarhoj(スカホイ) 製のRCP Pro ARRI V2Bを使用します。カスタマイズが可能なインターフェースを備えているため、ライブペインティングやカメラの基本操作だけでなく、ルック、ARRIテクスチャー、セットアップファイルの選択などカメラのコントロールを行うことができるため、アレクサ35ライブの映像品質を引き出すことができます。
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アレクサ35ライブは、迅速なセットアップと設定変更を可能にするため、必要なときに必要な場所で操作できるコントロールインターフェースを備えています。Webブラウザベースのインターフェースにより、各コネクター類の映像フォーマットの確認・変更のほか、Skaarhoj RCPのカスタマイズ、カメラ本体のメニュー操作など、さまざまなコントロールが可能です。また、ファイバーカメラアダプターとファイバーベースステーションには、それぞれジョグホイールと液晶ディスプレイが装備されており、カメラ側でもステーション側でも、ステータス確認や設定変更を行うことができます。
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アレクサ35ライブには、ライブプロダクションに特化したさまざまな専用アクセサリーがラインナップされています。手持ち撮影へのシームレスな移行と、三脚使用時のしっかりとした安定性を実現するため、タッチダウンレシーバープレートTRP-1(カメラ側)とタッチダウンベースプレートTBP-1(三脚側)が開発されました。
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ARRIのラージレンズアダプターLLA-1は、新しいカメラの搭載方式を採用したボックスレンズアダプターです。面倒なアライメント作業をすることなく、ARRIカメラをボックスレンズに即座に取り付けることが可能です。軽量かつ頑丈で、アクセサリーやケーブルマネジメントのための複数のマウントオプションが備わっています。また、すべてのPL/B4マウントボックスレンズと互換性があります。
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ALEXA 35 Live テクニカルデータ
ALEXA 35 Live本体テクニカルデータ
収録フォーマットやコーデック、消費電力、重量、コネクタ類の詳細などが確認できます。
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ライブプロダクションシステムLSP-1テクニカルデータ
ファイバーカメラアダプタおよびファイバーベースステーションそれぞれの消費電力、重量、コネクター類の詳細などが確認できます。
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ALEXA 35 Live とALEXA 35のライセンスについて
ALEXA 35 はデフォルトで「シネライセンス」が備わっていますが、ALEXA 35 Liveには「マルチカムライセンス」がインストールされています。ライセンスの違いによるそれぞれのカメラの機能の違いを図示する資料です。(2024年8月発行)
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