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Group Rectify
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MotionAnalysis Corporationが開発した光学式モーションキャプチャーシステムMAC3D Systemの制御ソフトウェアCortex(コアテックス)に、革新的な新機能 Group Rectify(グループレクティファイ)が搭載されました。このGroup Rectifyによって、複数人キャプチャーのような一度に複数のサブジェクトを同時にトラッキングする際のマーカー識別が大幅に改善されました。
Group Rectifyは、マーカー認識・衝突解決ツールであり、パフォーマーが近付いて動作していてもマーカーデータの最も適合したものを見つけ出します。Group Rectifyは、これまでユーザーが何十分、何時間もかけて行っていたマーカーの並べ替えを瞬時に行います。
Group RectifyはCortex Ver. 4.1以降で利用できます。
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Rectifyとは? 整流するの意で、マーカーの動きをトラッキングする際、次のサンプリング時にそのマーカーがどこに移動するか分からないため、想定される範囲を規定し、その範囲に存在したマーカーを記録しています。この範囲は、コンピュータ上のメモリー領域のことでもあり、データはサンプリング毎で(アドレスが)バラバラの状態で記録されています。Rectifyはそれらのデータを並べ替え、タイムライン上で1本のマーカー軌跡に整えます。
MAC3D Systemにおいては、自動名前付け(オートラベル)と同義です。
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画像1まず前提条件として、モーションキャプチャーシステムによってキャプチャーされたマーカーは、ソフトウェアによって識別され名前付けされなければ、使えるデータ(つまり三次元位置データ)にはなりません。
モーションキャプチャーシステムでは、キャプチャー時にさまざまな理由によって取得できなかったマーカーの位置データを、ポストプロセスで修正し使えるデータとして完成させます。
このさまざまな理由の中には、カメラでは撮れているにも関わらず、ソフトウェアがそれを識別できずに名前付けできなかったというケースがあります。その典型的な例は、パフォーマーが接近したり抱き合ったりするシーンです(画像1)。
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これまでのツールでは、個別に名前付けし(画像2)、Rectify(自動名前付け)を実行しても、パフォーマーが接近してマーカーの識別が困難になると、それ以降のフレームでは名前付けがストップしていました(画像3)。
画像2:名前付けは一人ずつ画像3:これ以降の自動名前付けはストップする -
ところが、新しいGroup Rectifyでは、全てのパフォーマーを一度に名前付けし、途中でストップすることなく全てのフレームで高速かつ正確に名前付けを行います。
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Group Rectifyのデモは、こちらの映像をご覧ください。
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