カメラトラッキング
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さまざまなカメラリグ・撮影スタイルに対応
Ncamはステディカム・ペデスタル・小型ジブ・大型クレーン・スパイダーカム・手持ち撮影といったさまざまなリグや撮影スタイルに対応します。例えば大型のバーチャルクレーンを持ち込まなくても、小型クレーンでバーチャル中継を行えます。
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リアルタイムに出力可能なカメラトラッキングデータ
カメラのXYZ位置とローテーション情報に加え、レンズのフォーカス・アイリス・ズーム情報も最小のディレーでリアルタイムにD1(FreeD)プロトコルで出力可能ため、生中継などの放送にも対応します。
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短時間でセッティングが完了
現場でのセットアップ時間が早いのがNcamの特長です。実景との原点調整を画像から行えるため早いセットアップが可能です。レンズ交換時でもわずか数分で設定を終えることが可能です。
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レンズキャリブレーション機能
Ncamのレンズキャリブレーション機能を使えば、レンズのブリージングやディストーション、センターずれといった光学特性のキャリブレーションファイルを作成できます。撮影前にキャリブレーションを行うことで現場のレンズ交換を迅速に行えます。
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スタジオ・ロケーション・中継に対応
Ncamはマーカーレス式のため、屋内・屋外に関わらず小規模セットから大きな競技場まで幅広く対応します。機動性く屋内から屋外へ移動する際も短時間でセットアップすることが可能です。
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用途に応じたシステム提案
Ncamは用途に応じてシステムアップが可能です。ゴルフ場のグリーンのアンジュレーション表現を行う”ANDURASS”(アンジュラス)や、Ncamを有線ドローンに搭載し上空映像にCGを重畳する”シーガルルッキングシステム”(SLS)をシステム構築しご提案しています(レンタル)。これらのシステムはテレビの生中継のほか各種イベントでも使用できます。
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アンジュレーションパターン表示システム ”ANDURASS”
・クレーンまたは担ぎの移動するカメラ映像にCGを重畳可能
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有線型空撮バーチャルシステム ”シーガルルッキングシステム”
・100m上空からの映像にCGを重畳可能
・搭載する本線映像用カメラは光学倍率20倍のズームレンズを採用
・4K撮影に対応
・有線方式により数時間にわたる長時間連続飛行が可能
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目的に応じてパッケージを用意
Ncamは放送用途や映画・CM用途など幅広い目的で使用できるよう、用途に応じてさまざまなパッケージを用意しています。すべてのパッケージに含まれるハードウェア構成は同一ですが、各パッケージに含まれるソフトウェアはライセンスによって使用できる機能が変わります。主に放送・イベント用途(中継や番組収録など)で使用するパッケージは「PTZ」、「STUDIO」、「EVENT」の3種類で、取得したカメラトラッキングデータをリアルタイムにストリーミング送出することが可能です。映画・CM・ドラマ用途には「FX」パッケージが用意されており、カメラトラッキングデータをストリーミング出力するとともに収録・保存することが可能なため、編集でのCG合成作業に対応します。
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システムのアップグレードに対応
Ncamにはライセンスアップグレードという仕組みがあり、導入しやすい低価格の「PTZ」を購入後、必要に応じて「FX」までアップグレードできます。加えて、常に最新のテクノロジーを取り込んだ新機能の開発も進められています。
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現場をサポートするアクセサリー
25度傾斜ブロック
Ncamはオールグリーンのクロマキースタジオや屋外などの特徴点を認識しづらい撮影環境にも対応します。25度傾斜ブロックを使用することで、例えばクロマキースタジオでは上向きに取り付けて天井から特徴点を検出したり、屋外では下向きにして地面から特徴点を検出します(写真は上向きに取り付けた例)。
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レンズエンコーダー
レンズのフォーカス・ズーム情報は、専用のレンズエンコーダーインターフェースを介して収集されます。B4レンズやグリップサーボ付きのPLレンズの場合は、グリップサーボとカメラバーを結線するだけです。サーボのないレンズには専用のエンコーダーをロッドに装着します。
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カメラコネクションボックス
カメラコネクションボックスは、カメラバーとNcamサーバーを繋げるインターフェースで、カメラバーへの給電機能も搭載されています。カメラバーとNcamサーバーの間に入れて使うことにより、例えばステディカムのような撮影スタイルでも、ケーブルの影響を最小限に押さえることができます。
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価格表・カタログ・技術資料は、価格/資料ページからダウンロードできます。
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目的に合わせ選択可能なシステムパッケージ
Ncamは用途に合わせてパッケージが用意されています。目的に合わせて最適なパッケージを選択することで、無駄な投資を抑え最適なシステム環境を構築できます。
パッケージ 機 能 《PTZ》 三脚上など固定したポジションでのみ撮影が可能(撮影しながら移動は不可) 《STUDIO》 屋内限定で自由に移動しながら撮影可能 《EVENT》 屋内外で使用でき自由に移動しながら撮影可能 《FX》 屋内外など使用場所の制限はなく自由に移動しながら使用可能でトラッキングデータなどのデータ収録も可能です -
◆放送用途 《PTZ》《STUDIO》《EVENT》
放送用パッケージは、取得したカメラトラッキングデータとレンズデータを、ラダメックD1プロトコル形式等で、VizRT・Brainstorm・Zero Density・ORAD・Chyron Hegoといったオンエアグラフィック機器に接続・送出することで、スタジオや中継でバーチャル放送を実現します。
※カメラのトラッキングデータは保存できません。
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◆eSports・VTuber・各種イベント用途 《PTZ》《STUDIO》《EVENT》《FX》
eSports・Vtuber・イベント用途では、カメラトラッキングデータとNcamでキャリブレーションしたレンズデータをUnity・Unreal Engine等のゲームエンジンに出力し、VRやAR映像をSDIボードから出力することができます。データはLANで出力されており、専用プラグインソフトを使って簡単に接続可能なほか、ユーザー自身がSDKによってI/Fを開発することも可能です。
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◆映画・CM用途 《FX》
映画・CM・ドラマの撮影現場でカメラのトラッキングデータ、レンズデータをFBX形式で収録保存できるため、効率よくポストプロセスを進めることができます。
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機能比較表
パッケージ PTZ STUDIO EVENT FX レンズキャリブレーション ○ ○ ○ ○ ラダメック D1データ出力 ○ ○ ○ ○ SDK出力 ○ ○ ○ ○ 3DOF(3軸:三脚運用/Pan、Tilt、Zoom) ○ ○ ○ ○ 6DOF(6軸:担ぎ・クレーン運用/Pan、Tilt、Roll、X、Y、Z、Zoom) ○ ○ ○ 屋内トラッキング ○ ○ ○ ○ 屋外トラッキング ○ ○ ○ リアルデプス ○ ○ トラッキングデータ収録 ○ コンポジットエンジン ○ モーションビルダープラグイン ○ アンリアルエンジンプラグイン ○ ○ ○ ○ ユニティープラグイン ○ ○ ○ ○ リアルライト(オプション) 有償 有償 有償 有償
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仕様
カメラバー
カメラバーには2つの検出用カメラと加速度センサーが搭載されており、背景映像から特徴点を抽出します。検出用カメラの映像が遮られ映像の取得ができない場合でも、加速度センサーがカメラの動きを補完しトラッキングデータを出力し続けます。
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・構成:1カメラに対して1台、マルチセンサートラッキング方式
・装着:19mm または 15mmLWサポートロッドを使用
・電源:900mA 12V DC(9~48V対応)
・重量:1.2kg
・運用:カメラバーとサーバー間の接続方法
>イーサネットケーブルとSDIケーブル・・・最大約100m
>光変換による光ケーブル・・・最大約2Km
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サーバー
専用サーバーはカメラバーから送られてくる検出用カメラの映像と加速度センサーの情報、レンズのフォーカス・ズームデータを元に、リアルタイムにカメラトラッキングデータを算出し、CGのレンダリングマシンにラダメック D1データー形式で送出します。
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・構成:1カメラに対して1台
・OS:カスタマイズドリナックス
・電源:4A AC 200V(8A AC 110V)、最大1KW
・付属:キーボード・マウス
・出力:RS-422/FreeDストリーミング出力(ライブ・リアリティ)
・形式:FBXフォーマット(リアリティ)またはSDK
※モニターは別売りです。
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対応するカメラ・レンズ
Ncamは幅広い分野のカメラ・レンズに対応します。放送分野ではソニーや池上通信機、パナソニックなどの放送用カメラ、キヤノン、フジノンなどのENGレンズ、映画・CM分野ではARRIやソニー、キヤノンなどのカメラ、PLレンズなどが使用できます。
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・対応カメラ:1920×1080 HD-SDI出力を持つ放送・映画用のカメラ
・対応信号 :23.98/24/25/29.97/30/50/59.94、P/Psf/I
・対応レンズ:キヤノン/フジノンのデジタルエンコーダー出力付きズーム、または、サーボなしレンズも外付けエンコーダーを使用して対応可
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価格表・カタログ・技術資料は、価格/資料ページからダウンロードできます。
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目的に合わせ選択可能なシステムグレード
放送・イベント用途向けパッケージ PTZ / STUDIO / EVENT
放送・イベント用パッケージは、取得したカメラトラッキングデータとレンズデータを、ラダメックD1プロトコル形式等で出力可能で、VizRT・Brainstorm・ORAD・Chyron Hego・Unity・Unreal Engineといったオンエアグラフィック機器に接続・送出することで、スタジオや中継でバーチャル放送を実現します。
※カメラのトラッキングデータは保存できません。
パッケージ 機 能 PTZ 三脚上など固定したポジションでのみ撮影が可能(撮影しながら移動は不可) STUDIO 屋内限定で自由に移動しながら撮影可能 EVENT 屋内外で使用でき自由に移動しながら撮影可能 -
映画・CM用途向けパッケージ FX
映画・CM・ドラマの撮影現場でカメラのトラッキングデータ、レンズデータ、ポイントクラウドデータをFBX形式で収録保存できるため、効率よくポストプロセスを進めることができます。
パッケージ 機 能 FX 屋内外など使用場所の制限は無く自由に移動しながら使用可能でトラッキングデータなどの
データ収録も可能です -
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スマートエンコーダーインターフェース
デジタル対応の放送用ENGレンズからエンコード情報を取り出すためのオプションです。キヤノン用とフジノン用が用意されておりレンズのバーチャルポートに接続します。
・キヤノンデジタルレンズ(バーチャルポート用)
・フジノンデジタルレンズ(バーチャルポート用)
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シネレンズ エクスターナルエンコーダーセット
映画用レンズなどからレンズのエンコード情報を取得するためのオプションです。回転するギアをレンズに設置することでレンズ環の回転情報を取り出すことができます。
・15/19mmロッド対応
・フォーカス/ズーム用
・シネレンズギアピッチ
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カメラコネクションボックス
撮影用カメラに取り付けたカメラバーへの電源供給や、カメラバーからの各種情報をLANに変換するためのボックスです。このボックスから出力されるLAN(RJ45)の信号をLANケーブル経由でNcamサーバーに送ります。
・レモ
・4ピンヒロセ
・ノイトリック RJ45コネクター イーサコン CAT6
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カメラバー用パワーケーブル
・0.7m カメラバー用パワーケーブル(4ピンヒロセ-4ピンヒロセ)
・10cm 4ピンヒロセ-Dタップ2ピン(Dタップ付バッテリー用)
・10cm 4ピンヒロセ-レモ 2ピン(RED/ALEXA/AMIRA用)
・10cm 4ピンヒロセ-フィッシャー3ピン(ALEXA/AMIRA用)
・6cm Yパワースプリッターケーブル 4ピンXLR
・カメラバー用外部電源(AC/DC)
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カメラコネクションケーブル(レモ-レモ)
カメラコネクションボックスとカメラバーを接続するケーブルです。カメラバー側のコネクターがL型になったケーブルも選択可能です。
・1m カメラコネクションケーブル
・2m カメラコネクションケーブル
・4m カメラコネクションケーブル
・2m カメラコネクションケーブル(Lアングル)
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複合ケーブル
カメラコネクションボックスとNcamのサーバー間を接続するためのケーブルです。LANケーブル×1と映像を2系統送るためのBNCケーブル×2が束ねられています。
・20m複合ケーブル(1×イーサネット+2×HD-SDI)
・33m複合ケーブル(1×イーサネット+2×HD-SDI)ドラム型
・50m複合ケーブル(1×イーサネット+2×HD-SDI)ドラム型
・複合ケーブルコネクションボックス(複合ケーブル延長用)
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ウェザープルーフジャケット
雨天用のカメラバー用レインカバーです。
・カメラバー用ジャケット(注:レンズは露出します)
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レジストレーション・キャリブレーションチャートセット(5枚組)
(内訳)
・キャリブレーションチャート3種
・センターずれ確認/バックフォーカスチャート(裏表)
・原点チャート
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価格表・カタログ・技術資料は、価格/資料ページからダウンロードできます。
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